私は「人々が最後まで生きることを楽しめる社会」の実現を目指し、シニアの生活問題と課題解決に向けて取り組んでまいりました。私たちの暮らす社会はすでに超高齢化社会となって久しく、その間に健康寿命と実際の寿命の解離が進んでさまざまな問題が生じています。武蔵野センターではそれらの社会課題を解決するため「美容サービスの力」に着目し、理美容師がご利用者様のご自宅や高齢者施設・医療機関などへ訪問して施術する「訪問理美容事業」に取り組んでおります。美容サービスには医学的にも心理的効果が認められており、美容療法はメイクセラピーやコスメティックセラピーとも呼ばれ、ご高齢や病気・ケガ・障害などが原因で心理的な困難を抱えている方に対し対話やコミュニケーションをはかりながらヘアカット・スキンケアなどのスキンシップを行うことで「喜びの感情」を生み出し、それが自信や積極性の回復をもたらします。武蔵野センターでは美容療法の一環として「喜びを創造するサービス」である訪問理美容事業を広く社会に提供することで、ご高齢の方や外出が困難な方の選択の自由と生活の質(QOL)の向上への貢献を目指しております。その上で、武蔵野センタースタイリストの施術技術についても、年々重度の障害の方・寝たきり状態のご利用者様が増えていることに対応するため、寝たきり状態でも髪の毛を落とさず清潔な状態でカットできる技術などの訪問理美容専門技術のスキルアップ研修や介護・医療器具の取り扱い研修、衛生管理研修など、多面的な人材育成教育にも力を入れております。何より、スタッフが訪問理美容事業に携わる中でご利用者様に喜んでいただけて訪問理美容の仕事に喜びとやりがいを見いだしてゆく姿を見るのが私の最大の喜びでもあり、モチベーションとなっております。全ての方に「もっと楽しく、もっと便利な美容サービス」を提供することで持続可能な明るい高齢社会・笑顔の絶えない暮らし(スマイルライフ)の実現のために私たちはこれからも尽力して参ります。